今西家書院ライブ 2025.10.26
天地に満ち満ちるもの~能管と笙~ 10月26日11時・14時公演
野中久美子(能管) 井原季子(鳳笙・うた)
奈良時代までに中国から伝わった笙、能楽の演奏に使われる横笛、能管(のうかん)
笙と能管、じっくりとお聞きになったことありますでしょうか
おひとりずつ、庭での独奏から会がはじまりました
野中さんには何度も書院で演奏をしていただいていますが、戸外での演奏をとても大切にされています。それは日本の伝統楽器が季節、自然に深く根ざしているからでしょう
その後、書院の間へ移りお二人の合奏がありました
西洋音楽と違い楽譜もない、指揮者もいない、曲は口伝で覚え、奏者は音の鳴っていない無音の時間「間」を共有します 息遣いや楽器の構えといった動作、掛け声などでお互いの「間」をはかり不規則で独特なリズムで合奏全体のまとまりを生みだしていきます
お二人が吹く音色の抑揚は生き物の鳴き声や風の音のようです まさに演奏中、鳥の囀りやお寺の鐘の音が響き、ともにありました。日本の伝統音楽は障子や襖など、自然の音を遮断しない環境で演奏されてきました
能管は 神降ろしの笛
笙の音色は 天空から射し降ろす光
普段は耳なじみのない音楽ですが、幻想的、神秘的でいながら、優しく包み込まれるような癒される音色です きっと古代の人々も同じ思いで聞いていたことでしょう
「いやぁ、良かった」「いい時間を過ごせました」など、奏者の息遣いまでも間近に感じられる書院の間での演奏は、お客様の心にしっとりと響いたようです
野中さんとのご縁で、私どもも演奏の場としてその音色に触れられる幸せを感じておりました
ウエルカムドリンクはひやおろしか自家製かりんジュースを選んでいただきました
ご来場いただきありがとうございました
素晴らしい演奏をありがとうございました